事業規模の大きなクライアントの案件だと、情報収集に苦労することがあります。広告・宣伝目的のサイトであれば、主にクライアントの担当者はマーケティングに関わるスタッフでほぼ1本化されますが、採用情報(リクルート)であれば総務(人事)、IRであれば経営に関わる部門のスタッフと、必要なコンテンツに応じ、多くの人間が関わってきます。
仮にこれがサイトのリニューアル案件だとすれば、企業全体がその“プロジェクト”に関わってくることになりますが、それに対して皆の足並みが揃わないと、情報収集は一筋縄ではいきません。まだまだ、各々の部署にはWebという媒体が自身には関係のないこと、という認識が残っているか、もしくはツールとして利用するノウハウを持っていないか、と考えられます。
前述したリクルートやIRなどは各ステークホルダーへ発信する情報ですので、一般的にもWebがその有効的なツールに成り得る、という理解もまだし易い方だと思いますが、業務改善のためのクローズドなWebシステムなどでは、外部とは関わらない現場からの声こそが重要になってきます。各セクションの業務内容を理解する必要性が出てきますので、情報を収集することはクライアントの事業そのものに飛び込むようなものです。
Webは、ツールとして非常に身近で、直接的に自身の業務に大いに関わる可能性があることをご理解いただきたいと思います。
また、経営の立場に近い立場のある方こそ、Webで何ができるか?事業にどんな恩恵をもたらすか?ということに興味を持っていただきたいと思います。