企業がWebサイトを一つ持つことで、ユーザー(顧客)との「コミュニケーション」を求めるのは無謀…。すごーく、御幣がありそうで怖いのですが、「コミュニケーション」と「コンタクト」を区別する、ってことです。通常、企業サイトが行っているのは「コンタクト」してもらう仕掛けづくりですね。
「インターネットを利用して人と人がコミュニケーションをする」という意味はわかります。まぁ「ブログ」や「SNS」然り、「掲示板」、「出会い系サイト」然り…といった感じですが、インターネット(Webサイト)を通して出会い、その先に「パーソナリティ」を窺う。個人レベルでのコミュニケーション媒体としての利用方法が大半です。
で、BtoBであれBtoCであれ、企業サイトならば広告宣伝が目的の大半だと思いますし、一般的なレベルで考えて主なる部分は「情報提供」です。ECサイトは販売が目的になりますが、こちらにしても大きく捉えれば、取扱商品の情報を提供することには変わりはありません。最終的な目的が「購買」である、というところ。
(また無謀なテーマに踏み込んでしまいましたが)「コミュニケーション」と「コンタクト」の意味を取り違えるとWebサイト構築におけるテーマを見失う恐れがあります。
「Webはコミュニケーションツールだ」という宣伝文句はすべてのサイトには当てはまりません。特に企業のWebサイト構築において「ユーザーとコミュニケーションを図りたい」という目的を叶えるためにはWebにおける手法が細分化された今、単純なサイト制作ではなく、そのシステム(ビジネスモデル)をつくることから考えなければならない、ということを言いかったんです。以上。
余談ですが、「コミュニケーション」というキーワードはなんとなく友好的なものである、ということを前提にしてしまいますよね。ここに疑いを持たないということは、ルールを乱さない閉鎖的なコミュニティに慣れている、ってことなんでしょうかね。
こんにちは。
コミュニケーションとコンタクトのエントリ、「そうだよね~」と思いながら拝見しました。
最近テレビCMとウェブサイトを連動させてみたり、植林キャンペーンをウェブサイトで行ったりする企業もありますが、これらもコミュニケーションというよりは、コンタクトですよね。企業側の情報提供に積極的に反応したユーザーがそのサイトを見る、ということなので。
企業側は、ステークホルダーとコミュニケーションする手段としてウェブサイトを立ち上げているわけではない気がします。上記のような、消費者とのコンタクトの一つの場を提供し、企業イメージの向上を狙うのが主な目的かな、と思います。
そんなスタンスで企業サイトを見ると、背後にしっかりとしたメディア戦略があるものとないもの、情報提供の狙いと期待などが見え隠れしてるなー、と思います。
投稿情報: orange and chocolate | 2005/07/27 11:45
どうもどうも。こんにちは。
>情報提供の狙いと期待などが見え隠れしてるなー、
↑あー、なんかこれ、ピンときますね。
「期待値」を大いに含んで、「何でもやりたい!」が、結果的に情報の洪水に…。なんてのは悲惨ですよね。
「そのコンテンツ、ホントは要らないでしょ?」「やってみたいだけなんじゃない?」って、ツッコミを入れつつ作業は進んでいくわけですが、Webサイト全体が持つ戦略と1コンテンツが持つ戦略がマッチしないこともあります。マイナスポイントになるケースだってあるはず。
「情報を提供するステージ」と「コミュニケーションするステージ」は当然違うわけで、後者はWeb(というメディア)では無い可能性だって高いはずなんですよね。
投稿情報: RealPad | 2005/07/27 20:18