ユーザビリティ(広義で)に関して情報を得るためのサイトには素晴らしいサイトが多くあります。例えば、usability.gr.jp。丁度良いキッカケもあったので、このテーマで。
リニューアル案件においては既存サイト、今あるサイトにはどんなコンテンツがあるんだろう、どういったことを訴求しているのかな、とモニターしてみます。数年に渡って、激しく手入れされてきたんだろうな、というツギハギだらけのサイトに出会うケースも少なくありません。運営上、当然コンテンツは増えるケースが多いですよね。その場合はナビゲーションにも手入れが入るはずなのですが、そこが無視されているケースが多いようです。コンテンツの特定の場所からのみリンクがある、それは一歩通行への入り口です。
Webのユーザビリティは「インフォメーション・アーキテクチャ」と「ユーザーインターフェース」から定義されます。情報が適切に組織化され、明確な構造体であること。コンテンツ間の移動が直感的にスムーズに実行できること。これは一貫性のあるデザイン上のルールも重要ですが、まず情報整理が大前提です。どんなコンテンツが存在するのか?これを把握することが大事です。
「まずはデザインから」。ボクらがデザインのプレゼンテーションを先行させるのを渋るのはこれも理由の一つです。
情報整理には予想も含まれます。この先どんなコンテンツが増えるのか、増えた場合にはナビゲーション部分にボタンを追加できるのか、と。
Webデザインはプロダクトデザインに近い、と過去に書いた記憶がありますが、機器類を使用するにはその使用方法、つまりルールが必要になる、ということで非常に気を使う部分がユーザビリティ。
肝心なことが最後になりましたが、そのサイトを使うのは作り手ではなくユーザーです。
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