ウェブ制作を「プロダクト(デザイン)」と考えたい、という話しは過去に記述しましたが、DBやプログラム設計の現場では、稼働日(納入日)の前後を含む全てを構築期間と考えるようだ。(最近、よくシステム屋さんから好んで話を聞いている。)
と、いうのは、そのプログラム構築の打ち合わせ、制作期間はもちろん、“納入”を挟んで、その後のバグ処理や実際の現場で運用し始めた後の「現場の声」を汲み上げた処理までが工程の一部として捉えられている(ケースが多い)。
これは、じっくり考え抜かれたシステムも「使ってみたら、こーだった、あーだった」が起こり易いものである、という理由らしい。ウェブは「見た目のデザイン」だけ見れば、納品時に一応の完成を見ますが、やはり「使い勝手」という視点で見れば、この考え方は合っています。やはり、一通りの作業終了後、運用後に思うことってのは当然出てくるので。
グラフィックデザインならば、納入時にそれは完成形となった、と言えるでしょう。情報を掲載した成果物、ということで作業はクローズします。ウェブには最終形態はありません。パーフェクトな形で、ある期日を以って終了させる、ということは非常に難しいことです。ウェブが単なる広告物の一種で、「デザイン」というカテゴリに収められたときに誤解が発生しやすい、という話し。