ウェブサイトに求められるものは、プロジェクトによって当然違いがあります。
とあるサイト構築において、クライアントさんに言われたこと。「(ボクに対して)格好良いものをつくりたいんだね?」と。
話しの前後を説明すると、サイト制作をするにあたって、必要な素材は一通りある、という状況。要は与えられた状況でも、目的(「製品/サービス」の情報提供やアクセス数アップ)を果すサイトは構築可能な訳です。そこに、ビジュアル的なクオリティをあげたい、というボクの欲求が入った場合に、例えば、ちょっとしたイメージ的なコピーや写真撮影などが必要だな、と思いました。
この場合に、当然コストがかります。戦略上、ビジュアル的な訴求が目的を果すためにどのくらいのベネフィットを生み出せるか?という答えに対して、う~む、と唸ってしまった以上、「見た目のクオリティ」を向上させる、という提案は、ボクの個人的なエゴ、ということに。
詳しくは話しませんが、確かに商材にはクオリティを求める要素は薄かったです。これが、もっとシズル感的な訴求が必要なもの、イメージ訴求が大切なものなら、理由を付けてもっと強く押せたのですが・・・。
結果、完成したサイトは、その会社の「製品/サービス」の間違い無い情報を提供していますし、SEO的な仕掛けでアクセス数も上がりました。
たまに思い出すんですよ。「格好良いものをつくりたいんだね?」って言葉を。でも、それは当然なことだと思ってます。戦略からはじき出された目的をクリアするのは最低限超えなくてはならないハードルです。そして、(コストも含めた)与えられた状況の中で、どこまでデザインクオリティを上げられるか?っていうのは、戦略からは外れていても、手は抜けない部分なんですよね。
実際、コストとは関係なしに期待値が高い部分だしね…。